こんにちは、名古屋こどもカウンセリングとSST教室のしらいしです。
自分自身が「死にたい(消えてしまいたい)」と感じたり、保護者が「うちの子、希死念慮がありそうで心配」と感じる方に向けて、その心理と問題に対応するカウンセリングについて書いていきたいと思います。
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死にたいと思う気持ち
軽い気持ちで
「消えてしまいたい」
「死にたい」
「この世からいなくなりたい」
「現実から逃避したい」
と思うことは比較的多くの人で感じたことがあるかもしれません。
嫌なことがあって、まれに感じるくらいであればいいのですが、本気でそう感じたり、その行為を具体的に計画しようとしている時期であれば、慎重に自分と向き合う必要があります。
死にたいと思う気持ちがあるということは、
死にたいくらい嫌なことを経験しているということですし、
死にたいくらい未来に希望を持てないということでしょう。
残念ながら今は確かにその通りの気持ちなのかもしれません。
しかし人間の脳は不思議です。
あれほど苦痛に満ちた世界が一転して楽しくなったり、
あれほど絶望的でお先真っ暗なイメージしかなかったのに
希望が見えて
とてもポジティブなエネルギーに満ちることもあります。
うつ病などもそうですが、
その時はこのまま進んでもなにも意味がないし、
なにもいいことがないように見えるのですが、
状況や脳の状態も変化していくと
「なんであんなに落ちていたんだろう」
と思うほど変化があったりします。
なので死にたいときはつらい時ではありますが、
少し誰かの力を借りて、
今の自分と向き合い、
本当にお先が真っ暗で死ぬべき世界なのかをまずは確認してください。
希死念慮(きしねんりょ)
希死念慮(きしねんりょ)とは、自分の命を絶とうとする考えや反芻の事です。
反芻(はんすう)とは、同じ考えが無意識的に湧き上がってくることです。
いつの間にか「自殺すること」を考えていたというものです。
無意識的なので自殺の考えが自分の意図していない時にも湧き上がってきてしまいます。
そうやって自分のこころが影響され、行動にでてしまうことが危惧されています。
人間は誰でも絶望の淵に立たされると、
死にたいという気持ちや希死念慮がでるものです。
それで間違ってはいません。
しかしそれに飲み込まれて、
少し視点が変われば、
少し現実を進めれば、
少し何かの手を打てば、
少し環境を変えれば、
また全然未来は明るかったかもしれません。
楽しい未来があったかもしれません。
意味のある人生が待っていたかもしれません。
積み木が積めないから自殺しようとしている幼児がいたらどうしますか?
積み木なんて積めなくても人生は生きていけるものです。
積み木ができなくてもお金が稼げる仕事は山ほどあります。
自殺したい若者に対して、大人から見るとこのような感覚があります。
人と会いたくなければ会わずに楽しめる人生もあります。
ただそう簡単でないことも分かっています。
気持ちとは難しいものです。
恨みや憎しみからくる自殺願望
自分の家族や友達、クラスメイト、先生、その他かかわりのある人を
恨んだり
憎んだり
怒りがこみ上げたり
することによって自殺願望を持つ方がいます。
それほど
たくさんの怒りや憎しみ、恨みを持ったのは、
それだけ嫌なことをされたからですよね。
そしてそれが現実的に解消されないのですよね。
自分が死ぬことによって、その人に訴えたい場合もありますよね。
それでしたらその気持ちが出ることは間違えではありません。
しかしその手段よりもっといい方法があるのです。
少し話してみませんか?
自分の無価値観からくる自殺願望
- 勉強ができなくて
- すぐ失敗してしまう
- うまくできない
- 人間関係が難しい
- ひどい性格で
- 友達がいない
- 学校が怖い(苦手)な自分も嫌で
- よく怒られる(叱られる)
- 希望や夢もなくて
- あまり存在する意味がない感じがする
このような気持から自分を無価値のように感じて、
死にたいと自殺願望を感じることもあります。
学生のころは
友達で自分の価値を判断したり
勉強で自分の価値を判断したり
人の目や人気さで価値を判断したり
性格で価値を判断したり(ポジティブとか、陰キャとか)
しますよね。
幼児が箸を使えなくて自殺したいと考えていると止めますよね。
大人から見るとそれくらいの価値しかないです。(人による場合もありますが)
それくらい年齢を重ねれば感覚の差が生まれます。
今できなくても努力次第でできることもあれば
長所や強みで仕事ができる人もいます。
自分の特性に合った努力と仕事を選ぶことで
死のうと自殺願望があって、計画まで立てていた人が
とても幸せな家庭を築いて充実した人生を歩んでいたりします。
相談していただくと
特性に合った努力とお仕事を一緒に探せますよ。
そのためにはどの学校に行けばいいかを考えます。
行かなくてもできる仕事もありますし、少しお休みする期間があってもいい人もいます。
消えない自殺願望と希死念慮はどこに相談すればいい?
なかなか消えない自殺願望
湧き上がってくる止まらない希死念慮
そんな状態があるなかでどこに相談すればいいでしょうか?
まず最初は「親」への相談です。
取り扱ってくれない
理解してくれない
逆に知られたくない
という場合もあると思います。
でも自分が逆に親であれば知りたいと思うように、親も知りたいケースが多くあります。
でも言えない場合は、
学校の先生やスクールカウンセラーの先生、保健室の先生などです。
この中で少し話しやすい人はいませんか?
この話をしていくのは非常に勇気がいります。
その最初の勇気さえ出すとあとは大人たちがいろいろ手助けしてくれるので安心です。
また無料で相談できる先(第三者)はこちらにリンクを張っておきましたのでご覧ください。
あとは私のところで相談されるかですね。
死にたい気持ちに対するカウンセリング
カウンセリングでは、相談される方の話が一番大切になります。
お話を聞きながらいろいろな傷つきや怒りの感情が出てくることもあります。
なかなか言葉が出ないほど精神的につらい状況がある方もいます。
どのような方でも受け入れられます。
どのようなひどい気持ちや考え方も一度受け入れてもらえます。
絶望の未来をいきなり明るくする必要はありません。
自然にあかるくなってくるものなので焦らず一歩ずつ進んでいけばいいですし、進む必要すらない時もあります。
人生で一番か二番目くらいに大変な時期ですので慎重にいきましょう。
ここで自分と向き合って、自分の価値が再発見できる時も多くあります。
日本は「普通」という型にはめたがる社会や教育が世界から見てまだ多くあります。
私たち人間はみんな普通ではありませんし、いろいろな個性やゆがみ、偏りがあります。
それでいいのではないか?という世界を作ろうとしています。(多様性のある社会)
ここで死んではそれが実現できません。
自分勝手な思いを書いてしまいましたが、この大事な時期を一緒に乗り越えていきましょう。
名古屋こどもカウンセリングとSST教室のご案内
当教室では、直接面談して行う方法と電話やオンラインで行う方法の二つからご相談を承っております。
※離席する、席に座れない場合のオンラインは非常に難しいことが多くあります。報酬の設定などにもよりますが、難しい場合は、対面が基本になります。
初回10分無料相談がお電話で行えます。(直接お電話してもらっていいですが、お電話が取れないときもありますのでご了承ください)
これはミスマッチ防止のため、本当に求めているものと合致できるかを判断するものとしてサービスとして行っています。
基本的なご利用料金は「個別セッション(約55分フィードバック含む)6000円」になります。
※ご両親にはこちらから相談して行うかどうか交渉することができます。最初のお子様のお電話だけでお金が発生することはありませんのでご安心ください。
面談できる場所は2025年4月に開室予定です。
お問い合わせ
お問い合わせは下記のフォームにご記入いただき、最後に送信ボタンをクリックしてください。
基本的には、メールでの返信になりますが、直近のご予約やメールでの送信や返信が来なかった場合にお電話でご連絡させていただく場合がございます。
どうぞよろしくお願い申し上げます。