
こんにちは、名古屋こどもカウンセリングとSST教室のしらいしです。
この記事では不登校や学校への行き渋りに対応する愛知県や名古屋市の情報や相談とカウンセリングやSST、不登校の相談について書いていきたいと思います。
前半に公的な不登校支援や相談窓口を紹介しております。
後半に当教室(カウンセリング)でできることなどを書いております。
※かんじがよめないおこさまやおんせいでききたいばあいは、こちらのぶんしょうをクリックしてください。(音声読み上げ案内)
不登校って何?
文部科学省によると「不登校」とは、
なにかしらの心理的・情緒的・身体的・あるいは社会的要因・背景により、児童生徒が登校しない、あるいはしたくてもできない状況にあり、年間30日以上欠席した者(病気や経済的な理由によるものを除く)
とあります。
ひきこもりは「仕事や学校に行かず、家族以外の人とほとんど交流することなく、6ヶ月以上自宅に引きこもっている状態」とされております。
不登校になる理由として、いじめは0.2%と意外なほど低く、理由の半数が「無気力や不安」という項目です。※令和3年度調査によるもの
無気力タイプでは、日常の行動も無気力になるため、無理やり投稿させようとしたり、原因を追究し過ぎてもよくない場合があります。
不安タイプでは、理由がある不安もあれば、漠然として理由のない不安で情緒的に困窮してしまいます。理由や要因があるものは心理療法や家族療法などで対応できますが、漠然とした不安は安心感を増やすための対応が必要になります。
非行タイプでは特異な行動や問題行動を起こし、勉強や学校に意味を見出せない場合があります。
それぞれのタイプに応じてかかわり方は異なりますし、できることならその症状や行動が強くなる前にご相談いただけたり、介入できるといいですね。(症状が強くなってからでもできることはあります)
まずは社会資源を知る必要性がありますので次にどのような社会的なサービスがあるかを紹介します。
名古屋市の不登校への見解と相談窓口
名古屋市のホームページには不登校についてのメッセージが書かれてありますのでご紹介します。
学校や友人関係の悩みなどによって、不登校の状態にあるお子さんは、大変不安でつらい思いをしてみえると思います。また、お子さんが不登校であることで、保護者の方も時には不安を感じたり、自分を責めてしまったりすることもあるかもしれません。
- 不登校は様々な要因によって生じるもので、どの子どもにも起こり得ることです。
- 不登校は問題行動ではありません。
子どもたちにとって、学校に行くことができない時期も、休養や自分を見つめ直す等の積極的な意味をもつことがあり、成長のステージのひとつとも考えられます。名古屋市では、不登校の子どもたちが「学校に登校する」という結果のみを目標にするのではなく、自らの進路を主体的に捉えて「社会的に自立する」ことを目指して、様々な支援を行っています。
私の時代には無かったあたたかい言葉がけだと感じました。
「そういう時期があってもそれも一つのステージであって、ここから人生を考えていけばいいですよ」と応援されている気持ちになります。
次に紹介したいのは、2025年2月現在で調べたところの文部科学大臣からのメッセージです。
字幕もふりがなもついているので児童や保護者向けの動画です。
名古屋市の不登校でお悩みの方向けの相談はこのようになっております。

内容 | 相談先の例 |
---|---|
外に出られるが対人不安が強い場合 | なごやフレンドリーナウ |
引きこもり傾向等がある場合 | ハートフレンドなごや(訪問相談) |
医療的・福祉的ケア等が必要な場合 | 医療・行政機関など |
その他の不登校や登校渋りなど | ハートフレンドなごや(電話・来所・メール相談) |
このようにわかりやすく提示されています。
ハートフレンドなごや(匿名で相談できます) 総合相談ダイヤル 052-683-8222
時間:月曜から金曜日 9時30分から19時、土曜日 9時30分から12時 ※ 祝日、年末年始を除く
その他活用できるサービスとして以下のようなものがあります。
なごや若者サポートステーション(外部リンク) 仕事を検討している場合はこちらも(15歳から利用可能)
なごやフレンドリーナウ(リンク) ここを利用するまえにハートフレンドなごやへお電話されてください
校内の教室以外の居場所づくり(リンク) 中学校のなかには居場所を作っている学校があります
民間オンライン学習プログラム(リンク) ※オンラインで勉強できる仕組みがあります
愛知県の不登校への対応と相談
愛知県内には多くの教育支援センターがあります。
教育支援センター(適応指導教室)は学習や集団への適応などが学べます。
また体験活動、専門家によるカウンセリング、在籍校との連携など様々な支援を行っていますよ。
ここからお近くのセンターが探せるかもしれません。
R6 教育支援センター一覧(PDF版) [PDFファイル/302KB]
フリースクールは、一定の要件等を満たすと、指導要録上、「出席扱い」とすることができます。
フリースクールの支援は施設ごとに個別の学習や相談・カウンセリング、社会体験や自然体験等の活動、授業形式による学習等を行われています。
フリースクールはこちらです。
R6フリースクール等連絡協議会参加団体一覧(PDF版) [PDFファイル/316KB]
※名古屋市内のフリースクールも紹介されております。
学校(園)に行きたくないという気持ちと理由
「学校(園)に行きたくない」と思うこと自体は、多くの児童が思ったことがある気持ちかもしれません。
しかしその気持ちが強くなり、実際に学校や園に行きにくくなったり、行き渋りや不登校(不登園)、身体症状につながると大変つらくなってしまいます。
学校(園)に行きたくない理由にはどのようなものがあるでしょうか?
- 人間関係の悩みやストレス
- 集団が苦手
- 環境に慣れていない
- 学習面での悩みやストレス
- 理解できないものが多い
- 運動面での悩めとストレス
- 居心地の悪さ(居場所がない)
- 家の居心地の良さとのギャップ
- 家族との関係性
- 行く理由がわからない
- 理解してくれる人がいない
- ゲームやYOUTUBEなどが行いたいから
- 一度休むんで楽だったから
- 逃避したくなる特性がある
- 遊びたい(その気持ちを制御できない)
- いじめやいじりによる悩みとストレス
- 病気や症状のストレス
- 過敏性腸症候群(IBS)や恐怖症
- 周囲の目が気になる、不安、怖い
- 障害やHSP、グレーゾーン特性によるもの
- 朝が起きられない
- 無気力やよくうつ
- 性格的な難しさ
- うまく休めてない、ストレスの発散ができない
- 母子分離や愛着の問題
- 感覚過敏
など様々な理由があります。
学校の問題もあれば、家族の問題、自分自身の問題、関係性の問題、医学的な問題もあるでしょう。
一人で頑張って改善するものもあれば、家族の協力が必要な場合もあり、専門家の介入が必要になることもあります。
一人で頑張っても難しければ、近くの理解してくれそうな人に伝えましょう。
それはスクールカウンセラーでも、先生でも、親でも、難しければ私にでもいいです。(その場合10分くらいですが、無料でお話を聞くことができます)
一番最初にお伝えしましたように不登校の理由の半数は「無気力・不安」であったと思います。
とくに無気力タイプで不登校になる方ですと、「なんでこんなに無気力になったかわからない」といったことが起きる場合があります。
そうなっている場合は、深く追求していくと余計に心理的な問題を抱える場合もありますので専門家に任せることも大切です。

理由だけでなく機能的な面も考えるべきケースがあります
時代的な難しさから考える
「自分たちの時代はもっと厳しかったのに学校へ行っていた」
「殴られてでも学校へ行かされていた」
そんな時代を生きてきた大人にとって、なぜこんなに不登校(園)が増えているか理解しにくい場合もあります。
時代的な違いを理解しなければならないところがあります。
人間は生きる環境に適応する機能を持っています。
厳しいことが当たり前の時代では、その厳しさに適応しようとします。
ものがないことが当たり前の時代では、その貧しさに適応しようとします。
時代が変わり、厳しさとやさしさが混在する時代になってきました。
それは厳しさのある時代を生きてきた大人がもっと優しく、理解を示すことを求めたおかげです。
しかし一方でやさしさにも適応しようとするのが人間です。
やさしいかかわりが多い世の中になる反面、厳しさや強い言葉がストレスになり、ストレス耐性が弱くなる方向へ適応することがあるのです。
物がない貧しい時代を生きてきた人たちが、楽しいものをたくさん作ってくれました。
そのおかげで今の子供たちは楽しい遊びを選択できるようになりましたが、一人遊びが増えたり、その中毒性から抜け出しにくくなってしまう現象も起きています。
ようするに脳の報酬系を刺激しない時間が「つまらない」と感じやすくなります。
今の時代は、そういった難しさを持っているのです。
貧しき苦しい時代には、より良い時代を作ろうと苦しさをばねにできていた時代がありました。
それがある程度の発展が完成(行き詰まり感)しつつあるなかで「なにをすればいいんだ??」と子供が思う理由にも目を向けなければなりません。
将来への希望や夢を見失いやすい時代なのです。
なぜ学ばないといけないのか?
なぜ働かなくてはいけないのか?
と疑問を感じやすくなるのです。
しかし今の時代は今の時代で解決すべき問題も多いものです。
そこに自分のやりたい仕事や夢をうまくみつけていくことも生きていくうえで重要な役割を果たします。

自分の道がわかってくるとエネルギーが湧いてきます。
不登校のタイプ分類
最初にタイプ別で無気力タイプと不安タイプ、非行タイプについて少し説明しました。
他にも一般的になっているタイプわけの考え方があります。
- 母子分離不安タイプ・・・親と離れたくない、離れると不安
- 情緒混乱(内向的)タイプ・・・まじめで情緒の落ち込みや傷つきを感じやすい
- 情緒混乱(外向的)タイプ・・・問題を抱え込み過ぎる
- 神経症状タイプ・・・摂食障害、恐怖症、健忘、情緒混乱(内向的)タイプから発展することも
- 無気力・回避タイプ・・・好きなことはできるが、ストレスに敏感で嫌なことは回避してしまう
- 無気力・長期化タイプ・・・長い不登校と無気力状態
- 発達障がい・LD・・・ASDやADHD、LD、DCD、知的障がい、境界知能などの影響によるもの
- 情緒未成熟タイプ・・・自分の精神性や情緒が安定していないために起きる
- 息切れタイプ・・・真面目過ぎて息切れしてしまう
- 人間関係起因タイプ・・・いじめや転校がきっかけで不登校に
- ゲーム・スマホ中毒タイプ・・・依存と中毒で不登校に
これらはあくまで分類としてあるだけで、実際には複数の要素を持つ場合もあります。
どのタイプも対応は異なりますし、どのような手順で進めていけばよいかなども異なる場合があります。
そもそもお子様はタイプ別に判断できるほど単純でもない場合があります。
しかしタイプ分類は、理解を進めるには良い手立てではあります。
「明日は学校に行く」というけれど行けない場合
「明日学校に行く」といっても次の日に行けないこともあります。
その理解が難しい場合があります。
かけいかずのり先生が伝えられていたモデルが役に立ちます。
①想像することもできない段階
↓
②想像はできるけどうまく言葉で言えない段階
↓
③言葉に出せるけど行動できない段階
↓
④言葉も行動もできる段階
学校に行く想像ができるか?
言葉で伝えられるか?
行動できるか?
言葉と行動が一致するか?
どの段階にいるかでどのような心理状態か葛藤が内在しているかがうかがえることがあります。
こころの内的な状態が変わってくると次のステップへ進めやすくなります。
お子さまも段階があることを学び、その状況を受け入れながら進めていけるといいですね。
見守りましょう、様子を見ましょうの時期に
- 見守りましょう
- 様子を見ましょう
学校へ行き渋り、不登校気味になった時、相談するとこのような言葉がけをもらうときがあります。
確かにその通りですし、それで快方へ向かうこともありますが、この時期から介入を考えていくことも大切です。
不登校の前段階の時ではできることがたくさんあります。
その前段階の前の「様子が変だな」の時期にも様子を見ようという考えが浮かびます。
この時期にも専門家の介入も検討されるといいかもしれません。
問題がなくとも家族での関りやお家での教育、設定、報酬バランスなども考えていくことで生まれてくる効果がたくさんあります。
もちろん不登校になっても、そこから丁寧に一つずつ行っていけば道は見えてくると思います。
愛知県名古屋市で不登校の相談とカウンセリングを受ける
おこさまがこのページを見られているかもしれませんし、保護者さまがみられている場合もあります。
どこでカウンセリングを受けるべきか、どの社会資源を活用するかいろいろ悩むことも多いと思います。
お子様が学校へ行けるか(戻れるか)どうかは大きな課題になります。
今後の人生において学校や集団への適応を考えると、とても大切なところです。
しかしお子様の長い人生においてはそこだけが争点にならない場合もあります。
不登校になられている状態、もしくはその予兆時期の「今」にできることがあります。
治す、治さない、改善する、改善しない、頑張る、頑張らない、の前に話すことや受け入れてあげるべき何かがあったりします。
その大事なセクションを通過してから、進めないと本末転倒になることもあります。
人生という枠組みから今を見ていく感覚になります。
そして未来について話し合う中で学校や学ぶことについての理解が進んでいく場合が多くあります。
その大事なセクションは深いお子様への理解につながります。
不登校の機能的な意味が見えてくる場合もあります。
そこからスタートすると良い方向に進む場合が多いですが、実際のご相談は相談されるクライエントの状態により手順や伝え方、やり取りが異なります。
不登校の理由も人それぞれです。
不登校の機能的な問題も人それぞれです。(この部分はご相談時に説明しております)
お子さまだけの努力で乗り越えられる場合もありますし、ご家族の協力なしでは難しいこともあります。
また家族とのかかわりの関係性やお家での設定もとても重要になります。
このあたりはABAという行動療法を行ってきた経験からまた多角的な不登校支援を行えると思っております。
人によっては安全や安心の感覚がうまく統合されていないこともあるかもしれません。
潜在的な愛着の課題がある場合もあります。
栄養素や習慣的な変化で変わってくるケースもあります。
体からのアプローチや身体機能の発達を促すと良い場合もあるかもしれません。
多角的な視点でアセスメント(見立て)ができて、必要なアプローチを行えるのが当カウンセリングの特徴です。
アプローチすべき点は複数ある場合があります。
保護者の方もご協力いただければより良い状態へ向かっていきやすくなります。
不登校や行き渋りになっている時期があったからこそ、自分に向き合い、道を見つけられた。
「この時期に向き合えてよかったな」と言ってもらえるようなカウンセリングとご相談を心がけております。

大変さを抱える保護者や兄弟(姉妹)のサポートも大切にしています
名古屋こどもカウンセリングとSST教室のご案内
不登校のケースでは多くの場合、保護者さまと最初に一度お話させていただく機会をいただいております。
お子さまがこちらを検索され、ここの相談やカウンセリングを「受けてみたい」と感じましたらお母さんやお父さんにお伝えして検討してもらってください。
当教室では、直接面談して行う方法と電話やオンラインで行う方法の二つからご相談を承っております。
初回10分無料相談がお電話で行えます。(直接お電話してもらっていいですが、お電話が取れないときもありますのでご了承ください)
これはミスマッチ防止のため、本当に求めているものと合致できるかを判断するものとしてサービスとして行っています。
基本的なご利用料金は「個別セッション(約55分フィードバック含む)6000円」になります。
※ご両親にはこちらから相談して行うかどうか交渉することができます。最初のお子様のお電話だけでお金が発生することはありませんのでご安心ください。保護者の方はまずご相談いただき、どういう形でスタートするかを一緒に考えることができます。
面談できる場所は、
〒466‐0856
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建物前に無料駐車場1台有り
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