しらいし先生
しらいし先生

こんにちは、名古屋こどもカウンセリングとSST教室のしらいしです。

子供のストレスがたまっていても、その状態を言葉で伝えてくれるとは限りません。

わかっていないときもあったり、体に症状が出て気づくこともあります。

親が気付いてあげて、そのストレスを少しでも解放させてあげられるといいですね。

そのためにも子供のストレスサインについてこの記事では書いていきたいと思います。

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ストレスサインとは何か?


子供の心身に症状が出てしまう「ストレスサイン」はいろいろな種類があります。

心理的なストレスサインと身体的なストレスサインに分けて説明していきます。

こころのストレスサイン

心理的なストレスサインとして、

  • 落ち着きがない
  • 癇癪が強くなる(怒りっぽくなる、イライラする)
  • 攻撃的になる
  • やめられなくなる(行動の制止)
  • しゃべらなくなる(塞ぎこみやすくなる)
  • 落ち込みやすくなる(泣きやすくなる)
  • 親から離れたくなくなる(接触を求めてくる、赤ちゃん返り)
  • 感情の起伏が激しい
  • ぼーっとしている、実感がない
  • 一人が苦手になる(一人になりたがる)
  • 問題行動が増える
  • あきらめやすくなる
  • やる気がなくなる
  • ネガティブになる
  • 過敏になる
  • 怖がりになる(不安がる)
  • 元気が出ない(夕方から元気が出る)
  • だるい
  • うつっぽい(テンションが激しいそう状態)
  • 集中力が低下
  • 表情が減った(明るい表情が少ない)
  • 同世代と遊ぶより大人と遊びたがる
  • 遊び方が変わった
  • 口数が減った
  • 自傷、他害
  • 反抗が強くなった
  • 会話の反応が変わってきた

などがあります。

一時的で多少の強弱であればよいのですが、長期的に強く出てきているものは親の介入やサポートが必要な時もあります。

年齢や個性によってそのサポートも歓迎される場合もあれば、「うざい」といって跳ね返される場合もあります。

できるだけ関係性を常日頃良い状態にしておくことが「いざ」というときにサポートしやすくなります。

難しければスクールカウンセラーや私のような心理師に相談されてみてください。

からだのストレスサイン

身体的なストレスサインとしては、

  • 睡眠の問題(睡眠不足や過多、一人で寝れない、怖い夢、寝言が多い、おねしょ)
  • 痛みが出る(頭痛、腹痛など)
  • 食欲に問題が出る(吐き気、IBS,消化不良、食欲の問題、便秘、下痢、過食嘔吐)
  • 恐怖症や不安症(対人恐怖、嘔吐恐怖、症状が出ることが不安、パニック)
  • おもらし(尿漏れ)やトイレが近い(頻尿)
  • めまい、立ち眩み
  • チックがでる
  • 倦怠感(だるさ、動きたがらない、すぐ横になる)
  • 皮膚の状態がよくない(アトピーの悪化、乾燥、炎症、できものなど)
  • 風邪をひきやすい(長引く)
  • 姿勢が悪くなった(維持できない)
  • おかしをドカ食いしてしまう(食欲が全くない)
  • 勉強にうまく取り組めなくなってきた
  • 自律神経が乱れている様子がある

などがあります。

心理的ストレスだけが問題ではないものもありますので注意が必要ですが、心理的ストレスを乗り越えたり、解消したりすることで改善していく身体症状も多くあります。

医師の治療や物理的な改善も必要ですが、ストレスへの対処も忘れずに行うことが大切です。

これら子どもの「SOSのサイン」を見つけることができれば、対応することができます。

ストレスのとらえ方を間違えると大変になる


ストレスのサインがでているから子供にかかっているストレスを減らしてあげる、という考えはとても良いことです。

しかし減らし方によっては逆効果になることもあります。

ストレスはよく悪い意味でとらえられていますが、悪い側面だけのものではありません。

いつも5kgの荷物を持つ人は、5kgの荷物を持てるような筋骨格系を育てます。

いつもストレスが低い500gしか持たない人は、500gの物を持てる体になっていくのが身体の仕組みです。

このような仕組みが身体だけでなく、心理にも適応されます。

ストレスを一気に無くしてしまうことは、少しのストレスが強いストレスと感じてしまうことにつながります。

もちろんストレスが減ったことにより、回復し、またストレスに対応できる心理状態になることも考えられます。

負荷を減らすことにはその「加減」がとても大事になります。

そしてそれ以上に重要になってくるのが「どう乗り越えていくか?」です。

今あるストレスのもとになっているストレッサーを特定して、

  • どう乗り越え
  • いかに受け入れ
  • どんな意味付けでとらえ
  • 解決していくか

によって

  • ストレス許容量が増えたり
  • ストレスではなくなったり
  • 逆にエネルギーややる気を生み出すものになったり

していくこともできます。

ストレス量を減らしてストレス対応筋を減らさなくてもできることはあるかもしれません。

またストレスから回復するための力であるストレス・レジリエンスも重要な概念になります。

回復力が高ければ、ストレスが多い環境であっても次の日にはもちこさないようなことができます。

世代別で異なるストレス観


私の世代では親世代が手を出すとか、強く叱責する、外に出される、おしいれに閉じ込められるようなことは当たり前にありました。

今でいうと虐待になってしまう場合もあるかもしれませんが、それだけ今の時代は子供の権利が強く主張できる時代が到来しました。

そのため親がそんなことで?、というような事柄で子供がストレスに感じやすい、世代間の違いが生まれやすくなってきています。

これは先ほどの話で言う「ストレスを減らしている」という側面が強くあります。

ですので子供たちが不条理な出来事に遭遇することが少なく、ストレスへの対応力が弱くなってきていることも示唆されています。

この世界からストレスをできるだけ減らそうということはとても良いことです。

しかしストレスに弱くなってしまっては社会人になって、なるまでにも、人生で生きにくさを感じるかもしれません。

ストレスに対する

  • 対処法
  • レジリエンス
  • 受け入れ方
  • 捉え方
  • 意味の見出し方
  • マネジメント

などを学ぶ必要があります。

こどもがストレスマネジメントできる場所を作りたいという気持ちでこの教室を作りました。

早くからストレスへの対処ができていると未来もその対処は持ち続け、発展させることができます。

名古屋こどもカウンセリングとSST教室のご案内


当教室では、直接面談して行う方法と電話やオンラインで行う方法の二つからご相談を承っております。

初回10分無料相談がお電話で行えます。(直接お電話してもらっていいですが、お電話が取れないときもありますのでご了承ください)

これはミスマッチ防止のため、本当に求めているものと合致できるかを判断するものとしてサービスとして行っています。

基本的なご利用料金は「個別セッション(約55分フィードバック含む)6000円」になります。

面談できる場所は2025年4月に開室予定です。

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