こんにちは、名古屋こどもカウンセリングとSST教室のしらいしです。
保護者が「子供が人の話を聞けなくて心配」と感じる方に向けて、その問題に対応するカウンセリングやSSTについて書いていきたいと思います。
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人の話が聞けない理由と原因
「人の話が聞けない」にもいろいろあります。
- 親の話を聞こうとしない
- 目も合いにくい
- 視界に入らないと話を聞かない
- 関係が悪化してから話を聞かない(以前は聞いていた)
- 思春期になって聞かなくなった
などがあります。
大きく分けると、
①発達系の問題で話が聞けなくなっている場合
②関係性や心理面の影響で話が聞けなくなっている場合
の2種類に分かれます。
①発達の問題によるもの
発達障がいや知的障がいなどによる影響で「話が聞けない」ということが起きます。
それは、
- 話を聞くということがどれだけ大切なことかを分からない
- 周囲の子供たちと同じようにモデリングできない
- そもそも話に興味が持てない
- 自分の世界観ややりたいことが非常に優位
- 自己制御が苦手
- 自分の話がしたい
- ほかの物に集中し過ぎて意識がこちらに向かない
などの影響で難しくなります。
人の話を聞くには、自分の考えや行動を止めて、目と耳で相手に注目して聞き、頭の中で理解するという高度な知的処理が必要です。
私たちは当たり前にやっていることが難しい場合もあります。
それでも変わらないものでもありません。
人に興味を持ち始めると、人の言葉に興味を示し、聞く耳を育てます。
そして理解が深まり、聞いて行動ができるようになります。
人とかかわると楽しい、という基本からスタートすることが大切です。
②関係性や心理面の問題によるもの
対象の人(親など)との関係性や思春期などの心理面の変化により、話を聞けなくなる時期があります。
関係性が悪化すると心を閉じてしまう、すねてしまうということもあります。
思春期で以前のようなかかわりができないこともあるでしょう。(反抗期など)
注意するべきは、学校でうまくいかず心を閉じてしまう場合です。
親の心理と子供の心理は異なります。
そういった意味で理解し合えない場面も多くあります。
理解し合えないことが多いのであれば、そこには必ず他者を理解することが必要になっていきます。
理解されるのであれば、聞く耳を持つ場合も増えていきます。
子供さん側への理解を一度先に進めていくことをお勧めします。
そのために親は大変な労力が必要になることがあります。(大変ですよね。。)
脳から考える「聞く力」
男の子は女の子に比べると記憶に関係する脳の海馬(かいば)の発達が遅れるため、女の子より話が聞けないことが多いとされています。
脳の発達上、9歳くらいまでは聞く力が未熟な場合もあります。
目からの情報処理が得意なお子様もいれば耳からの情報処理が苦手なお子様もいます。
そういった特性的な影響も受けます。
もっと厳密に言えば
- ワーキングメモリーの問題であるのか?
- 心理面の問題なのか?
- 行動制御の問題なのか?
- 興味の問題か?
- 集中力の問題か?
- 脳内処理イメージの問題か?
などいろいろな影響があります。
お子様の特性と特徴に合った方法で改善していけるといいですね。
脳神経系は神経可塑性というシステムを持っています。
使えば使うほど「発達」していきます。
使えば使うほど「使いやすくなる」特性があります。
聞くことに興味を持ち、聞く神経系を育ててあげる事で「人の話を聞きやすい」状態になることができます。
3つの方法から考える「人の話が聞けない」ことへの対応
当施設では下記3つの方法から相談されるクライアントに最適な手段を組み合わせて、改善のサポートを行っております。
①カウンセリングによる対応
「関係性や心理面の問題によるもの」であればカウンセリングがメインアプローチになります。
親御さんが行ってもよいですし、子供さんが行ってもよいです。
また「発達の問題によるもの」であれば親御さんがカウンセリングを行い、療育的な関りを学ぶ機会にしていくことも可能です。(個別ペアトレーニング)
カウンセリングでは、まずはお困りごとをお聞きしながらも
- 何が原因になっているか
- 理想の再設定
- どのようにかかわればいいか
などの理解につなげていきます。
実践していく中で少しずつ変化が見れてくればそのまま進みながら改善していきます。
心労の強い場合は、お話を聞きながらその気持ちが癒えるようにセッションが行われます。
保護者の方の相談が多くなるテーマですので、お子様への理解と関りを学ぶ機会にしてくださいね。
②SSTによる対応
SST(ソーシャル・スキル・トレーニング)では、どのようにすれば他者とよい関係を結べるか、その問題や大変さが改善するかを学ぶことができます。ただ学ぶだけでなく、学んだ後は実践形式で体験していきます。
お子様が対象となりますが、場合によっては親子でペアレントトレーニングを行う場合もあります。
③療育による対応
人の話を聞くといいことがある、楽しいことがある、というところからスタートします。
そして人の話を聞くことの大切さを学べるように療育を行います。
活動の中で指導員(白石)との関係性を構築し、指示が聞ける耳を育てていきます。
必要に応じてカウンセリング的な手順も入り、SST的な行動療法も伴い、そのお子様にあった提示を考えていきます。
そのお子様が理解しやすいものが最上だと考えます。
どのアプローチで進めるかは話しながら一緒に決めていきましょう!
名古屋こどもカウンセリングとSST教室のご案内
当教室では、直接面談して行う方法と電話やオンラインで行う方法の二つからご相談を承っております。
初回10分無料相談がお電話で行えます。(直接お電話してもらっていいですが、お電話が取れないときもありますのでご了承ください)
これはミスマッチ防止のため、本当に求めているものと合致できるかを判断するものとしてサービスとして行っています。
基本的なご利用料金は「個別セッション(約55分フィードバック含む)6000円」になります。
面談できる場所は2025年4月に開室予定です。
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