こんにちは、名古屋こどもカウンセリングとSST教室のしらいしです。
「吐くのが怖い(見ることも)」と感じる方や保護者の方が「子供が吐くのが怖くて心配」という方に向けて、その問題に対応するカウンセリングについて書いていきたいと思います。
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吐くのが怖い(見ることも)
- 吐くのが怖い
- 吐いているところを見るのも怖い
- 吐きそうになるのも怖い
- 胃の調子が悪くても怖
このように吐くことへの怖さを感じる場合があります。
一時的であればいいのですが、長期的に続くと、
- ご飯をうまく食べられない
- 外出が怖い
- 乗り物に乗れない
- テレビが見れない(いきないりそういうシーンが出る)
- 学校や会社へ行けない
- パニック発作的に発展してしまう
- 体調の変化に敏感になりすぎて不安が付きまとう
- 強い不安感情から自律神経が乱れ、体調不良→強い不安と恐怖の循環を繰り返す
- 吐いてしまったらと毎日考えてしまう
- 引きこもってしまう
といった問題も出てきます。
これは本当につらいものです。
いろいろな日常の行動に制限がかかり、強い不安や恐怖と毎日格闘されている方も多くいます。
今までできていたことができなくなることも増えてきてしまいます。
とてもつらいのがその不安や恐怖から自律神経が乱れ、胃腸の調子が悪くなり、恐怖にさいなまれる状態が続いている方々です。
また家族によく吐いてしまう方がいて、その恐怖で家でも落ち着いてリラックスできず、恐怖と不安が続いている方もいました。
自分で何とかできない場合や今やっていることでうまくいっていない場合は一人で悩まず、周囲の大人や専門家にご相談されてください。
当カウンセリングでは数多くの嘔吐恐怖症のセッションを行ってきていますのでご安心ください。
嘔吐恐怖症
嘔吐恐怖症という言葉は今でこそ少しずつ認知されてきていますが、以前はそういった言葉がなく、治療に行くまでに10年以上一人で抱えて毎日を過ごされていた方もいました。
嘔吐恐怖症では、
- 自分が吐くのが怖い
- 他人が吐くのが怖い
- 両方怖い
- 音が怖い
- においが怖い
- あの苦しさが怖い
- 汚い不潔感が怖い
- 相手の反応やその反応に対する自分の心情
- 何が怖いかわからない
といった怖さの中でも何が怖いかを特定することも大切です。
何が怖いかわからないということが特定できただけでも良いです。
怖さの原因は、必要に応じてそのきっかけやトラウマ的な要素の抽出も行います。
- あの時吐いてしまって
- 吐き癖があって
- 自家中毒で
- 家族が吐いているのを見て
- クラスで吐いている子がいて
- むかしのどに詰まらせたことがあって
- おなかのなかで、生まれてくるときに
などこの恐怖が出るきっかけや強くさせたものも見つけていきます。
そしては話しながらその時のトラウマティックな印象を解放していきます。
一通り進んでいき、この怖さの原因や要因の全体像を見たときに変化がある方もいます。
この段階でだいぶ楽になっていればそれが大部分で影響していたということでしょう。
少し軽くなったけどまだ、、、という場合は、必要に応じてその記憶のとらえなおしや馴化(なれる)作業を行うこともあります。
この過去にアプローチをするだけでよくなる方もいればそうではない方もいるということです。
ですので過去へのアプローチが不必要な方もいます。
恐怖症に立ち向かう
恐怖症の恐怖や不安に翻弄され、毎日大変な思いをしている方が、いきなり立ち向かうという作業は難しい場合があります。
自分の傷つきや心労、疲労感、絶望感などを抱えている状態ではなおさら難しいでしょう。
そのあたりの苦しさを一度解放し、自分のこころを回復させて準備ができたら立ち向かうことができます。
でもそんなに大きな恐怖に向かっていく必要はありません。
小さな恐怖?恐怖とも言えないような簡単なところからいきます。
今の自分でも乗り越えれそうな「微小の恐怖」を一個ずつ乗り越えていくと、意外と最初に強い恐怖だと思っていたものがそんなに強く恐怖を感じなくなる瞬間も出てきます。
あれ?
っと錯覚のように感じますが、これが恐怖症の感覚です。
ゴール設定と手順の間違えが問題を長引かせる
あなたや子供のこの嘔吐恐怖のゴールはどこに設定しているでしょうか?
今までさんざん努力してきたからもう努力したくない!!と感じる方もいるでしょう。
人は「学習性無力感」という頑張っても失敗を繰り返すともう無理だ、無駄だ、という方向に考えるものです。
いままで頑張ってきたその手順は自分に合っていたでしょうか?
的を得たやり方であったでしょうか?
スモールステップ(できる簡単なステップ)で行いましたか?
毎回ほぼ成功できる手順でしたか?
この嘔吐恐怖症は非常に難しい恐怖症です。
だからこそ
- 自分に合った方法であること
- それが改善の手順に沿っていくこと
- 簡単なスモールステップであること
- ほぼ毎回達成できること
が重要になります。
また内容も
- トラウマに対するアプローチ
- 恐怖理解に対するアプローチ
- 自分の乗り越えるスキルの習得
- 安心感を増やす
- 馴化(慣れる)
- 不安と恐怖の扱い方
- 心全体と行動のバランス
- 自分の人生と未来設計が与える力強さ
- 環境設定と家族協力
など人によって行うべきものが違いますね。
ゴールの設定も「怖くなくなるように」というあいまいな場合もありますが、正確にしておくと非常に効果的な場合がありますので詳しくはお聞きくださいね。
3つの方法から考える「吐くのが怖い・見るのも怖い(嘔吐恐怖症)」ことへの対応
当施設では下記3つの方法から相談されるクライアントに最適な手段を組み合わせて、改善のサポートを行っております。
①カウンセリングによる対応
カウンセリングでは、最初から子供さんと進める場合、一緒に進める場合、保護者の方と先にセッションすることもあります。(そのお子様の状態やご家族の状態で最適な進め方があります)
この嘔吐恐怖症や吐くことが怖い気持ちに対しては、このカウンセリングの手法がベースになります。
まずは苦しい気持ちをお聞きしながらも先に書いておりましたようにその方に合わせた方法と手順を作っていきます。
違和感があればその違和感を解消しながら進めていきます。
嘔吐恐怖のセッションをたくさんやってきましたが、本当にその関連している要因は人それぞれです。
相談されるクライアントが「少し良くなってきた」という感覚が改善の目印になります。
「少し良くなってきた」
「○○できるようになってきた」
「気持ちが晴れやかになってきた」
「だいぶ怖くなくなってきた」
このように行くまでには時間が必要な方もいますが、最短でそこに到達できるようにセッションを進めていくことができます。
保護者の方にもその心労をお聞きし、どのように対応したり、環境設定してあげればいいかを話すことができます。
恐怖や不安も身体的な「神経」が関係しています。
神経はトレーニングによって、思考によって変化していきます。
これを神経可塑性(しんけいかそせい)といいます。
この神経可塑性の仕組みを利用したトレーニングも必要に応じて行っていきます。
②ストレスマネジメントによる対応
ストレスマネジメントでは、生きづらい原因となるストレスを特定して、ストレスをできるだけ減らしていきます。またストレスからの回復力が弱いケースでは、それを強めるためのセッションや資源を活用します。捉え方を変えていくことによってストレスの強度が変わったり、発散する方法が増えるとストレス許容量が変化したりします。
負の連鎖になっている思考法を変化させることで、ストレスがたまった時の回復力や脱却の仕方を身につけることができます。
直接的に嘔吐恐怖と関連しないことも多いですが、意外とその方をバックアップするうえで大切な場合があります。
③愛知県内(名古屋市内)嘔吐恐怖症友の会(自助コミュニティ)
一人で問題を抱え込み、なかなかその気持ちを分かり合える人はいないものです。
この苦しい時期に仲間と出会い、一緒に励まし合いながら応援していくコミュニティグループに参加していくことも改善のためにできることです。
詳しくはこちらをご覧ください。愛知県内(名古屋市内)嘔吐恐怖症友の会(自助コミュニティ)
この機会にぜひ、ご相談ください。
名古屋こどもカウンセリングとSST教室のご案内
当教室では、直接面談して行う方法と電話やオンラインで行う方法の二つからご相談を承っております。
初回10分無料相談がお電話で行えます。(直接お電話してもらっていいですが、お電話が取れないときもありますのでご了承ください)
これはミスマッチ防止のため、本当に求めているものと合致できるかを判断するものとしてサービスとして行っています。
基本的なご利用料金は「個別セッション(約55分フィードバック含む)6000円」になります。
面談できる場所は2025年4月に開室予定です。
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