しらいし先生
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こんにちは、名古屋こどもカウンセリングとSST教室のしらいしです。

この記事では「こどもの専門的療育」について書いていきたいと思います。最後に当療育の特徴も書いてありますのでご覧いただければ幸いです。

※かんじがよめないおこさまやおんせいでききたいばあいは、こちらのぶんしょうをクリックしてください。(音声読み上げ案内)

「療育」とは何か?


療育(英語:child development support)とは、発達の遅れや特性に対して困りごとを解決したり、必要なスキルを獲得できるように支援を行うことを意味しています。

発達支援と呼ばれることがあります。

一般的には、発達障がいや知的障がい、精神障がい、身体障がい、またその可能性があるお子様などを対象としています。

しかし一般のお子様の発達を促すことにも非常に有効な手段であることはいうまでもありません。

一般的には、

  • 個別療育の施設
  • 放課後等デイサービスといった集団で見守りながらの療育を行う施設
  • 上記2つの機能を持つ複合施設
  • 発達センターと呼ばれる、園の機能を持つ地域中核的な施設
  • 入所施設
  • 数は少ないですが、有償で行う療育施設(当施設もこれですね)

などがあります。

専門的な療育を着座して学ぶ療育施設もあれば、見守りをメインとして生活感がある中で療育を行う施設もあります。

2024年の4月の報酬改定では、前者の療育に対する国の配慮がないために、幼児に専門的な療育を行っている施設の経営がうまく成り立たず閉所してしまう事態も生じています。

わたしも小学生以降の子供たちを見てきましたが、「幼児の療育」が非常に重要であり、その学びが習慣的な行動となっていくので大きな差が生まれてきます。(ですので危機感を感じています)

当教室では「幼児の療育」に特に力を入れています。

しらいし先生
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遅くても間に合いますが、療育はできるだけ早いほうがいいですね。

療育ではどのようなことをするのでしょうか?


実際の療育では、

  • 椅子に座って机で学ぶ
  • 運動をしながら体の使い方を学ぶ
  • 遊びの中で学ぶ
  • 生活の中で学ぶ

といった形がとられています。

学んだことを実生活に活かして習得していくことを「般化(はんか)」といいますが、学ぶだけでなく、習慣的に行えるようにスキルを獲得することが目的です。

療育の対象スキルとしては、

  • 生活のスキル(身辺自立、トイレ、食べる、はみがき、おふろ、荷物の準備など)
  • 母子分離と愛着(親から離れられない、なかなかうまく適応できないなど)
  • 運動(体幹が弱い、運動がうまくできない、ボディイメージ、協調運動が苦手、ボールでうまく遊べないなど)
  • 微細運動(手先が不器用、手先がうまく動かせないなど)
  • 行動特性(自閉症でうまくコミュニケーションできない、多動が強い、不注意が多いなど)
  • 学習の問題(学習障害や目の動き、ワーキングメモリーなど)
  • 言葉(言葉が出ない、言葉で会話が難しい、二語文三語文がでない、コミュニケーションが難しい、発音がうまくできないなど)
  • 視覚と聴覚(眼球運動の問題ービジョントレーニング、聴覚の過敏さや混乱性など)
  • 指示が聞けない、動けない
  • コミュニケーションの問題の改善と自分の世界観の没入
  • 社会的な問題(ルールや挨拶、決まり事を守る)
  • 性格や特性から起こる問題

といった内容になります。

療育施設によっては行えるものとそうでないものもあります。

療育施設によって内容や方針は異なることも多く、お子様に合った施設を見つけることが大切になります。

しらいし先生
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当教室ではたくさんのスキル獲得ができますよ。

幼児の療育の重要性


小学生以降の特性のあるお子様も見てきましたが、必要なスキルを療育で学んでおらず、幼児的な行動がたくさん出ているお子様がいました。(発達の遅れや知的な特徴以外の部分で)

適切な介入をすると幼児でなくてもスキルを獲得できるのですが、少し時間がかかります。

それが当たり前になって習慣的な行動になるからです。

大人に向かえば向かうほどその傾向は強くなると思います。

幼児のころにどこまで良い行動が増やせるか、学べるかでお子様の「生きやすさ」や「可能性」は増えていきます。

自分の子供がグレーゾーンであったり、HSPであったり、普通の子と呼ばれるような子であったとしても幼児のころに療育でたくさんスキルの獲得をしていくことをお勧めします。

  • 障がいをお持ちの方の療育(心理や社会性、専門課題を期待して)
  • グレーゾーンのお子様向けの療育
  • HSC(HSP)傾向のお子様向けの療育
  • 性格特性を対象とした療育
  • 愛着特性の強いお子様向けの療育
  • 小学生以降を対象とした専門的な療育

を当教室では提供しております。

グレーゾーンのお子様向けの療育


グレーゾーンと一言で言っても

  • 知能的なグレーゾーン(境界知能や平均の下)
  • 発達障がいグレーゾーン
  • 身体的なグレーゾーン
  • 愛着的なグレーゾーン

いろいろあります。

少し異なる特性があって、それによって困りごとが発生している場合にも「グレーゾーン」という言葉を使うことも一般的には増えているようです。

グレーソーンのケースでは、療育手帳(受給者証)を取るかどうかで悩んだり、療育をあきらめたり、なかなか判断が難しいこともあります。

様子をみていいケースもありますが、療育を受ける機会が遅くなる傾向もあります。

グレーゾーンのお子様は、「普通の子」というカテゴリーでとらえられてしまうことが多く、「なんでできないんだ」「努力不足だ」と認識されるなど、障がいをお持ちのお子様よりも苦労が多くなることもあります。

当教室では、手帳をお持ちでない方にも専門的な療育を受けることができます。

グレーソーンはグレーゾーンの苦しみがあります。

その苦しみを受け入れつつ、特性の改善やスキルの獲得ができます。捉え方の練習もたくさんできますのでストレスに対応できるマネジメント能力も身に付きます。

HSC(HSP)向けの療育


HSP(Highly Sensitive Personの略名)とは、非常に繊細で、感受性が強く、敏感な気質をもった人という意味で、アメリカの心理学者エレイン・アーロン博士の研究によって提唱された概念です。

子供の場合は、Highly Sensitive Childと表記し、一般的に「HSC」と呼ばれています。

自分の子供が

  • 繊細過ぎる
  • 感受性が強い
  • 敏感気質
  • 刺激に影響されやすく疲れやすい
  • 慎重すぎる行動
  • 傷つきやすい(落ち込みやすい)
  • 共感する気持ちが強い(悪影響も受ける)
  • 内面の世界に意識が向く

といった特徴があればその傾向がそれだけ強いかもしれません。

HSCは個性でもありますが、生きにくさを感じやすい部分もあります。

  • 自分の個性や特性を受け入れる(受容)
  • どこを改善するか?
  • どこを直さずに個性や特性として生きていくか?
  • 困りごとを解決していくためにできること
  • 家族の理解

といった点に注意しながら療育が行われていきます。

療育の中では、カウンセリングやSSTの要素も入りながら適切な課題を組み込んで提供していきます。

しらいし先生
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ご家族も一緒に理解できるとその子の人生に大きな影響がでてきますね。

性格特性を対象とした療育


「この性格の部分だけ問題を起こすんだよな」

「なんとかあの特徴を軽くできないかな」

といった一部の問題を起こしやすい性格や特性に特化した療育です。

必要に応じてカウンセリングやSSTの要素も入りながら適切な課題を組み込んで提供していきます。

その性格や特性を

  • 理解することで軽くする
  • 受け入れていくことで軽くする
  • 問題と認識できるようになって軽くする
  • 許可することで軽くする
  • 新しい行動パターンを得ることで軽くする
  • 捉え方を変更することで軽くする
  • 原因を解消して軽くする

など様々な方法や手段が考えられます。

この多方向性の改善方法も当教室の特徴の一つですね。

愛着特性を対象とした療育


「愛着障がい(英語:Attachment Disorder)」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?

愛着障がいでは、情緒的な絆をきちんと形成できていないため、情緒や感情に困難さを抱えてしまいます。

一般的な「愛情」や「ふれあい」も重要ですが、そのお子様の特性に合った対応が必要になります。

虐待やネグレクト(育児放棄)などはわかりやすいですが、そうでない場合も愛着障がいや特性を持つ場合があります。

ですのでお子様の愛着形成がなされるように「お子様の特性に合った愛着」を提供する必要があります。

これが非常に重要で、意外とほかの特性と合わせて愛着障がいや特性を持っているケースも多くあります。

療育者がキーパーソンになる場合もありますし、家族の中でその人物を決めて「愛着の絆」を深めていきます。

愛着に問題がある場合、要求がエスカレートしていくことが当たり前にあるのでなぜそれが起こるのか?などを理解していく心理教育も必要になります。

愛着特性がどれくらいあるかがわかるアセスメントを行ってから療育プログラムを組んでいきます。

※愛着特性は発達特性と同じように誰でも多少はあるものとしてご理解いただければと思います。

小学生以降の専門的な個別療育


小学生以降になると受給者証を持つお子様の多くは、「放課後等デイサービス」を活用されます。

そこでも療育は行われるのですが、もっと専門的な療育を望まれる保護者の方は多くいらっしゃいます。

私にもご要望をいただき、小学生以降のプログラムを作成しておりますのでご活用いただけます。

内容は、幼児期とは異なる発展的な内容も多くなっていきます。

そのお子様の特性やお子さんのお困りごとに対して課題を組んでいくことは変わりありません。

課題はすでにあるのではなく、お困りごとに合わせて、特性に合わせて新しく作ります。

名古屋こどもカウンセリングとSST教室の療育


療育について書いていきましたが、なかなか詳しくは伝えることは難しいものです。

ただ一つ言えるのは先生が強烈な強化子であるということです。

指導する先生に会いたい

一緒にいると楽しいからまた会いたい

元気や勇気をもらえる(いい気分になれる)

楽しくていろんなことができるようになった

またあれがやりたい(実際は課題です)

強化子(きょうかし)とはそのお子様の良いところを伸ばすためには必要なものです。

多くは報酬やご褒美などが強化子になりますが、当療育では先生自体が強化子になるケースを多く設定しています。

療育の基本は「お子様の楽しいという感情」です。

お子様が楽しいと思えば、興味を持ちます。

興味を持てば、情報を得ようとしたり、行動が促されます。

そして学び、スキルを獲得できます。

当療育は圧倒的に「楽しい」を活用する療育です。

※ある程度の発達や成長があるお子様は楽しさをあえて減らしていく場合もあります。

ですので指示が聞けなかったお子様が聞けるようになったり

発語がないお子様も声や言葉が出るようになったり

運動が苦手だったお子様が運動が活発になったり

人とのかかわりが難しいお子様がコミュニケーションが上手になったり

いままでたくさんの成長と発達をみることができました。

毎回療育で行うプログラムは変化します。

最近の様子から問題や伸ばしたいところをすぐに課題にしてプログラムを作ります。

1回の療育で10課題以上を行うことが普通です。

学ぶことが楽しくなる仕掛けもありますので、机に座ることが楽しくなることも少なくありません。

お子様やご要望によってすべて変わっていくので完全オーダーメードとなります。

課題や教材を子供に当てはめるのではなく

子供やご家族のニーズから課題や教材を作っていきます。

課題や教材は100以上を超えます。(これは非常に多いと思います)

言語聴覚士ではないですが、研修をたくさん受けてきていることもあり、楽しい療育という設定もあり、発語を促すことも非常に得意としています。

また保護者様のサポートも行えるのも特徴です。

子育てやかかわりの大変さ、家族の問題、仕事、専業主婦のストレスなどいろいろなご相談に応じながら気持ちが軽くなり、お子様への理解が深まり、関りがうまくできるように支援していきます。

非常に宣伝的になりましたが、興味があればお問い合わせいただき、何ができるかを確認してください。

そのうえで療育が活用できるに値すれば、ぜひご利用ください。

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基本的には、メールでの返信になりますが、直近のご予約やメールでの送信や返信が来なかった場合にお電話でご連絡させていただく場合がございます。

どうぞよろしくお願い申し上げます。