Iメッセージ

YOUメッセージ

という言葉を聞いたことがあるでしょうか?

この2つは、

「叱って従わせる」のではなく、

親子がお互いを尊重しながら問題を解決する方法を学ぶプログラムである

Parent Effectiveness Training(通称PET)を開発した

心理学者のトーマス・ゴードン氏が創った概念です。

親子関係はついつい

指摘や叱りが多くなってしまうものです。

そういったなかでIメッセージという方法を知ることで

お互いを尊重しながら問題を解決できることが増えるかもしれません。

※セッションのご案内は最後にあります。(面談できる場所は名古屋市ですが、お電話やオンライン通話で全国や海外からもご依頼いただいております。)

★★★こどもへの関りのご相談:感想の一部をご紹介します★★★

今まで叱ることが多く、そこで癇癪や問題行動が増え、私自身もイライラすることや疲弊することが多かったと思います。伝え方が変わると反応が変わって、あとのことが本当に楽になりました。余裕が出てくると優しくできるのも私にとってはうれしかったです。

小学生のお母さん

声掛けでこんなにかわるんだなと思いました。

幼児・小学生の保護者

「私は~」に置き換えるのは最初は慣れないものでしたが、慣れてくると使えるようになりましたし、こっちの反応を見てくれるようになってきました。

中高生のお母さん

Iメッセージとは?YOUメッセージとは?


Iメッセージとは「私は~」という伝え方になります。

YOUメッセージは「あなたは~」という伝え方です。

お片付けができない状況があったとします。

「なんで(あなたは)まだ片付けていないの」

「(あなたがちゃんと)片付けなさい!!」

などの声掛けが昭和から続く、定番の声掛けなのかもしれません。

わたしたちにとっては当たり前でしたが、

新しい感覚の子供にとっては

それは指摘であったり、

注意であったり、

叱責であったり、

指導なのかもしれません。

感情もその分加わりやすい傾向があります。

受け取り方も

否定的な感じや指摘された不快感覚を

生じやすくなっているように感じます。

その感情を追加されて処理しなければならない工程が増えるために

「片付ける」

という本来の目的を行うための重い作業を一つ作ってしまうことになります。

癇癪や問題行動が出る場合、

その行動が出てまた怒られるという悪循環になってしまうこともあります。

Iメッセージでは

「お母さんも片付けてくれると嬉しいな」

「片付けてくれなかったら私も悲しいなあ」

といった言葉がよく用いられます。

否定された感覚や指摘された感覚が芽生えにくいため

感情的な気分の変調を起こさずに、目的に行動しやすくなる傾向があります。

また「人のために行おう」といった気持ちの芽生えを生むことがあり、

行動を惹起しやすくなる特徴もあります。

しかし言葉や情動としては説得力が弱くなることもあります。

片付けなさいと怒った場合よりも動きを創る難しさを感じるかもしれません。

そんな場合は、

手を止めてもらって

お母さんを見て

Iメッセージを伝えるなどの工夫も必要になるケースはあります。

いつもの声掛けを修正する難しさ


Iメッセージにすることで

指摘や否定された感覚を与えないことが

どれほど目的の行動を行うのに良いかというのはわかると思います。

しかしいつもの声掛けを修正することは

難しいものです。

ついつい感情的になってしまう

ついついいらないことを言ってしまう

それが普通かもしれません。

私たちはもっと厳しいところの出身です。

ひどい言葉をかけられたり

手が出る

お仕置きがある(罰がある)

怒られるなんて当たり前の世界で育ち、学んできました。

ですのでその世界から

Iメッセージに変換するのは容易ではありません。

しかし現実ではその変換によって生まれるメリットは非常に多くあります。

最初は意識して練習しないとできないようなことです。

意識して実践して、少し良い影響を感じられると

モチベーションになります。

なかなか変換や実践が難しい場合はカウンセリングを行うことで

整理ができたり、

変換しにくい理由が出てきたり、

どうすれば変換しやすいかがわかったりします。

その場合、保護者様用のカウンセリングや個別ペアトレをご希望ください。

そもそものPETとはどのようなものですか?


IメッセージとYOUメッセージについて書かれている親子のコミュニケーションをよりよくするためのプログラム「PET(Parent Effectiveness Training)」は実際どういうものなのでしょうか?

それは以前の親子関係である

叱って従わせる(怒ってできるようにさせる)

といった関係性ではなく、

お互いを理解して、尊重する関係性

を学ぶようにプログラムされています。

「子どもは命令や罰で変わるのではなく、理解され、尊重されることで成長する」

といった理念があります。

従来の関係性では

「親が勝つ」関係

が主流でした。

一方、PETでは

親にも大切な気持ちや都合がある

子どもにも大切な気持ちや考えがある

どちらも尊重しながら解決策を考える

ことを目指します。

親子を上下関係ではなく、

対等な一人の人間同士として関わることを重視しています。

その方法として、

Iメッセージ

困っている人は誰だ?(片付けしないで困るのは親?)

子供の気持ちを受け止めて理解していくこと

「嫌だったんだね」「悔しかったんだね」と気持ちを言葉にすること

勝者を決めるのではなく、お互いが納得できる解決策を考える事

お互いが困らない方法を話し合う

子どもの自己肯定感や自主性を育てる

子どもが自分で考え、問題解決する力を伸ばす

などを重要視しています。

詳しく学びたい方は書籍があります。

親業―子どもの考える力をのばす親子関係のつくり方 | トマス ゴードン, Gordon,Thomas, 千恵, 近藤 |本 | 通販 | Amazon

Iメッセージが良くて、YOUメッセージが悪い?


これまで説明してきた流れを考えると

Iメッセージが良くて、YOUメッセージが悪いと感じるかもしれません。

この概念の発表が1960年代や70年代ですので

非常に古くなります。

叱る、怒る教育や親子関係から

新しい関係性を構築するための

当時の画期的な提唱で、本もベストセラーになりました。

近年、声掛けも研究が進み、

感情的ではない声掛け

「片付けれるといいねえ」

「おもちゃさんがあなたにおもちゃ箱の家に帰りたいよ~って言ってるよ」

といった優しい、新しい声掛けも登場しています。

YOUメッセージであっても

不快感情が出にくい

いろいろなバリエーションが増えてきています。

さてここで重要になることとして挙げられるのが

どれくらいのバランスがちょうどよいのか?

になります。

あまりにも指摘や注意といった声掛けを受ける機会が少なく、

学校や社会でその声掛けが怖くなる、ストレスが強くなる

といったこともあります。

お子さんの特性や個性によってことなることも多いものです。

その子にとってちょうどよい声掛けをずっと続ければいいのか?

それも大事ですが、

いろいろな声掛けに対応できるようになることも大切かもしれません。

そういった理解を広げたり

対応できるスキルを身につけたり

ダメージや不快感覚を減らす認知のとらえ方を学んだり

そういったお子さんのサポートと教育、カウンセリングも行っております。

お子さんのキャパやタイミングに合わせて少しずつできることが増えてくると自信にもなります。

IメッセージにもYOUメッセージにもその両方にメリットとデメリットがあるので

うまくバランスよく使えるようになるといいですね。

生活で使えるIメッセージの実例


Iメッセージは、子どもを責めずに親の本音を伝える技法です。

しかし、「私は悲しいから、あなたは絶対にやめて」と感情で相手をコントロールするために使うものではありません。

PETでは親の気持ちを率直に伝えたうえで、

子どもの気持ちにも耳を傾け、

必要であれば一緒に解決策を考えることが大切だとされています。

最後に生活で使いやすい実例をいくつか紹介していきます。(あくまで例なのでご自由に変えてお試しください)

※こんなことじゃ全然変わらない、伝わらないというケースもありますが、それでも少しずつ変化が生まれることもあります。

※感情の詰まったYOUメッセージが悪いわけではありません。必要に応じて使い分けできるといいですね。

①朝のお仕度

「早くしなさい!」

↓↓↓

「時間に間に合わないと私は焦ってしまうな。準備を始めてもらえるとうれしいよ。」

「服を着替えてくれると、朝の準備がスムーズになって私は安心できるよ。」

「あと10分で出発だから、私は間に合うか少し心配なんだ。」

②部屋の片付け

「早く片付けなさい」

↓↓↓

「床におもちゃがあると私は踏みそうで心配なんだ。」

「部屋が片付くと私は気持ちよく過ごせるな。」

「おもちゃを元の場所に戻してくれると、とても助かるよ。」

「探し物が見つからないと私は困ってしまうんだ。」

③食事

「はやくたべなさい!」「姿勢が悪い!!」「もっていきなさい!!」

↓↓↓

「食べてくれると、私は作ったかいがあったなってうれしくなるよ。」

「食事中に歩き回ると、私は落ち着いて食べられなくなるんだ。」

「食器を運んでくれると、とても助かるよ。」

「全部食べなくてもいいけど、一口挑戦してくれるとうれしいな。」

④宿題

「早く宿題しなさい!」「早くやりなさい」

↓↓↓

「宿題が終わると私は安心して一緒に遊べるよ。」

「終わっていないと、私は先生に何か言われるかなって少し心配なんだ。」

「分からないところがあれば、一緒に考えられるとうれしいよ。」

⑤ゲーム

「早くやめなさい!」「いつになったらやめるの!」

↓↓↓

「ゲームが長くなると目が疲れないかなって私は心配になるよ。」

「約束の時間で終われると、私は安心できるな。」

「ゲームの時間を守ってくれると、私はあなたを信頼できるよ。」

「ゲームの時間が守れるようになったら私はうれしいなあ」

⑥兄弟げんか

「ケンカやめなさい」「うるさい!」

↓↓↓

「大きな声が聞こえると私はびっくりしてしまうんだ。」

「二人が仲良く話せると私はうれしいな。」

「叩いているところを見ると私は悲しい気持ちになるよ。」

⑦お手伝い

「手伝いなさい!」

↓↓↓

「洗濯物を運んでくれると私は本当に助かるよ。」

「一緒に料理してくれると私は楽しいな。」

「テーブルを拭いてくれると夕飯の準備が早く終わるよ。」

⑧外出

「走らない!」「勝手にいかない!」

↓↓↓

「手をつないで歩いてくれると私は安心できるよ。」

「急に走ると私は事故が起きないか心配なんだ。」

「近くにいてくれると私は安心して買い物ができるよ。」

⑨お風呂・寝る時間

「早く寝なさい!」「早くお風呂にはいりなさい」

↓↓↓

「早く寝ると明日の朝元気かなって私は安心するよ。」

「お風呂に入ってくれると私はほっとするな。」

「寝る前に本を読む時間が私は好きなんだ。」

⑩約束を守ってほしい時

「なんで守らないの!」

↓↓↓

「約束を守ってくれると私は信頼できてうれしいよ。」

「約束が守られないと私は悲しい気持ちになるよ。」

「どうしたら守れそうか、一緒に考えられるとうれしいな。」

⑪危険な行動

「やめなさい!」「こら!」

↓↓↓

「道路に飛び出すと私はとても怖くなるんだ。」

「高いところに登ると、私は落ちないか心配なんだ。」

「包丁を振り回すと私はケガをしないか不安になるよ。」

※危険な場面では、まず安全を確保するために止めることが最優先です。その後でIメッセージを使うと、子どもも親の意図を理解しやすくなります。

⑫子どもを認める場面

「ありがとう。私はすごく助かったよ。」

「頑張っている姿を見て私はうれしかった。」

「最後までやり切ったね。私は誇らしい気持ちになったよ。」

「優しくしているところを見て私は温かい気持ちになったよ。」

何が相談できる?名古屋こどもカウンセリングとSST教室


最後までお読みいただき、ありがとうございます。

IメッセージとYOUメッセージについて声掛けも交えて説明していきました。

理解はできるけど、実践するのは難しいこともあります。

どこでIメッセージを使い

どこでYOUメッセージを使えばいいのか

わからないこともあります。

そもそもうちの子にどういう声掛けが有効か?

それを知りたいし、わからない場合もあります。

保護者さんのご相談も

お子さん自身のご相談も

お受けしております。

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