こんにちは、名古屋こどもカウンセリングとSST教室のしらいしです。
「学校(園)になじめない」と感じたり、保護者が「子供が学校(園)になじめてなさそうで心配」と感じる方に向けて、その問題に対応するカウンセリングやSSTについて書いていきたいと思います。
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学校や園になじめない(楽しくない)という気持ちと理由
学校や園にうまくなじめなくて、つらい日々を過ごす場合があります。
それが最初の一時的なものであれば経験するお子様も多いでしょうが、それが数か月たっても解消しなければそれはとてもつらいストレスになります。
そこの「なじめない」ことによって行きしぶりや不登校、不登園につながっていくことも少なくありません。
当人も大変ですし、保護者の方も心配になってしまいます。
まずは何が原因になっているか?なじめない理由は何かを知る必要があります。
「うまくなじめない」理由はどのようなものがあるでしょうか?
- お母さんに会いたい(さみしい・母子分離の難しさ)
- 家が一番いいとずっと思っているから慣れない
- なんでこんなに我慢しないといけないのかわからない
- 嫌なことがいっぱいある
- 人見知り
- 妥協できない
- 一緒に楽しめない
- 居心地の悪さ(居場所がない)
- お友達ができない
- うまく自分のこころが開けない
- ゲームやYOUTUBE依存がある
- 勉強が分からない(ついていけない)
- コミュニケーションが難しい(友達の輪が苦手)
- ルールが苦手(やぶりたくなる)
- なんで学校や園に行かなくてはいけないのかが理解できない
- 病気によるもの
- 発達障がいや知的障がい(境界知能)、学習障がい、精神障がい、身体障がいなど
- 経済的な理由
- 家族の問題を抱えている
- 感覚過敏やHSC(HSP)特性
- ストレスを感じやすい(ストレスがたくさんある)
このようにたくさんの理由があります。
なじめない理由が一つの場合もありますが、複数が絡み合ってそれを強くしている場合も多くあります。
できるだけ早期にその問題点をみつけて改善していく対応をとることが大切です。
学校の問題もあれば、家族の問題、自分自身の問題、関係性の問題、医学的な問題もあるでしょう。
一人で頑張って改善するものもあれば、家族の協力が必要な場合もあり、専門家の介入が必要になることもあります。
一人で頑張っても難しければ、近くの理解してくれそうな人に伝えましょう。
保護者の方であれば、先生や身近な人に相談して改善が見込めない場合は、専門家に相談してみてください。
相談は早くすればするほどいいことが多いですよ。
学校や園になじみにくい性格とは?
うまく学校や園に適応できない、なじめない、といった事柄を引き起こしやすい性格的特徴はあります。
ただそれは一つではなくいろいろな特徴が関係します。
- ストレスに感じやすい(気になるものが多い)
- 落ち込みやすい(傷つきやすい)
- 甘えん坊
- わがまま
- 我慢や妥協ができない
- ネガティブ思考が強い
- 考え事が多い
- 人の気持ちがわからない
- どう会話していいかわからない
- お母さんに会いたくなる(一人だと心細い)
- 自分を最優先してほしい
- 自分が支配したい(優位でありたい)
- 自由が好き
- 好き勝手やりたい
- 怒りが制御できない(手や暴言が出る)
- 人の目が必要以上に気になる
- 恥じらいが強い
などが関係します。
これらの部分はまったく「変わらない性格」か?といわれると少し異なります。
大人の方はわかると思いますが、性格の中にも変わるものと変わらないものがあります。
自分のとらえ方が変わったり、自己理解が進んだり、経験値を得る中で変化していくものが実に多くあります。
カウンセリングの中で話しながら理解し、実際に活用していく中で変化が生まれてきます。
愛着と探索
人はまず親という安心できる存在を求めます。
そして安全基地を獲得しようとします。
その安心と安全の二つがあって、外へ探索できるようになります。
学校や園が「探索地」であれば、うまく探索するためには安心と安全を強化する必要があるかもしれません。
先述した性格的特徴にアプローチすることと共に家族との関りや誤解を解いてあげることも有用です。
親からすると「してあげている」という安心安全が子供にとってうまく感じられないことがあります。
その誤解を解いて、しっかり伝わるものにしていくのも当教室でできることです。
また学校や園に安心感を持てるかどうかは当人の心理的な要素の影響を受けることが多いです。
そのあたりも変化してくると学校や園に安心感を持てるようになっていきます。
4つの方法から考える「学校や園になじめない」ことへの対応
当施設では下記4つの方法から相談されるクライアントに最適な手段を組み合わせて、改善のサポートを行っております。
①カウンセリングによる対応
カウンセリングでは、お子様や保護者さまと話す中で、苦しい気持ちが癒えたり、問題の重要な原因やポイントが明らかになっていきます。
会話だけでその問題がクリアできるものであればそのまま進んでいきますが、トレーニングや環境設定などが必要であればそちらへ移っていきます。
また身近な家族の理解や手助けが必要な場合は、その方法を一緒に考えていきます。理解だけでなく、環境設定やかかわりの調整が必要な場合もあります。
なじめない理由は何かを知ることが非常に大切です。
これが一つだけではなく複数あることがあり、一つずつテーマに挙げて対応していきます。
ある程度やっていくと心がフッと軽くなる感覚が出てきたら実際になじめない問題も少し動きが出てきます。
そうやってひとつずつ丁寧にみていきます。
保護者の方であればその心労を軽くして、そばにいてできることや一緒にできる関りの練習なども提案しています。
特に愛着に問題を抱えている場合、保護者の協力が不可欠になることが多くあります。
②SSTによる対応
SST(ソーシャル・スキル・トレーニング)では、どのようにすれば他者とよい関係を結べるか、その問題や大変さが改善するかを学ぶことができます。ただ学ぶだけでなく、学んだ後は実践形式で体験していきます。人数がそろえば集団でも行うことができますし、外部環境に出て練習することもできます。
人に相談できなければ、それを外部の世界で対応できるように考えていきます。
お友達とかかわりに難しさやコミュニケーションの基本を実践形式で先生と行います。
理解してくれている先生と練習なのでハードルはかなり低くなります。
そしてそのコミュニケーションやかかわりを少しずつ広げていきます。
慣れてくると実生活でも使いやすくなります。
③ストレスマネジメントによる対応
ストレスマネジメントでは、生きづらい原因となるストレスを特定して、ストレスをできるだけ減らしていきます。またストレスからの回復力が弱いケースでは、それを強めるためのセッションや資源を活用します。捉え方を変えていくことによってストレスの強度が変わったり、発散する方法が増えるとストレス許容量が変化したりします。
原因のなかにストレス耐性や回復力などに問題を抱えている場合は、それを強くするための学習と練習を行います。
④療育による対応
幼児などの療育では、なじめない理由になっているところを課題に設定したり、必要に応じて
- 自分の気持ちや要求を伝える練習
- お友達のかかわり練習
- 眼球が動きにくいのであればビジョントレーニングを
- 運動がうまくいかないのであれば運動療育やボディーイメージを
- 受け流す妥協トレーニングを
- 一緒に遊ぶのが苦手な場合は、遊戯療法を
- 意見が言いにくい場合はディスカッションレッスンを
- 会話がうまくできないなら会話の練習を
- 緊張するなら緊張をうまく扱う方法を学ぶ
などそれに付随するスキルに関して改善するように課題を設定していきます。
どのアプローチで進めるかは話しながら一緒に決めていきましょう!
名古屋こどもカウンセリングとSST教室のご案内
当教室では、直接面談して行う方法と電話やオンラインで行う方法の二つからご相談を承っております。
初回10分無料相談がお電話で行えます。(直接お電話してもらっていいですが、お電話が取れないときもありますのでご了承ください)
これはミスマッチ防止のため、本当に求めているものと合致できるかを判断するものとしてサービスとして行っています。
基本的なご利用料金は「個別セッション(約55分フィードバック含む)6000円」になります。
面談できる場所は2025年4月に開室予定です。
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