しらいし先生
しらいし先生

こんにちは、名古屋こどもカウンセリングとSST教室のしらいしです。

こどもがなかなか部屋から出てこない。。。

子供が外に出ない。。。

学校は不登校。

ひきこもり始めた。。

ひきこもり始めて長くなってきている。。。。。

今後引きこもりになりそうな感じがある。。

そういったご状況に対してできることを書いていきたいと思います。

前半は引きこもりに対しての知識や名古屋市の相談窓口やサポート関係機関の紹介、後半は当施設でできる事について書いております。

ひきこもりとは?


ひきこもり(英語:social withdrawal)とは、子供であれば学校に行かず(けず)、家族以外の人とほとんど交流がない状況で6か月以上自宅に引きこもっている状態の事を言います。

家から出られない人もいれば、コンビニなどは行くことができるなど、ひきこもりには様々な形があります。

コロナ禍では大人も含めて1年に30万人も増えたといわれていますが、2023年の調査では日本全体で146万人(15~64歳)いるというデータがあります。

厚労省の発表によると子供に関しては、少なくとも全国の約26万世帯にひきこもり状態の子どもがいると推定されています。

高学歴のご家庭では約20人に1人の数でひきこもりとなるデータもあります。

またひきこもりには、

  • 統合失調症や気分障がい
  • 発達障がいや知的障がい(境界知能)※グレーゾーン含む
  • パーソナリティ障がいや適応障がい

の3つのカテゴリーで該当するケースも少なくないとされています。(それぞれ2~3割程度の割合)

ちなみに不登校とは、病気などの理由を除き、学校を年に30日以上休んでいることです。(不登校の児童・生徒数は約12万人)

ひきこもりの3つの要因


ひきこもりには、以下3つの要因から説明されることがあります。

参照:兵庫県精神保健福祉センター

1.生物学的要因

精神疾患や生まれ持った発達特性(発達障がい)などによる影響による要因

 ⇒人間関係の難しさや生きにくさ、問題の発生などによる影響と二次障害(心理的要因に発展する)

2.心理的要因

ストレス、トラウマ、PTSD、脆弱性、傷つき、落ち込み、抑うつ、無気力、不安や恐怖などの要因

 ⇒心理的な影響から怯えが出たり、安全性の確保を第一選択する流れになる

3.社会的要因

学校や家族、社会的な影響による要因

 ⇒ひきこもれるようになってしまった現代社会の構図や家庭環境など(昔はひきこもれる状況や環境ではなかった)

この3つが複雑に絡み合いながら「ひきこもり」の状態へ発展していくと考えられています。

ひきこもりの治療3つの方法



1.薬物治療

精神疾患や生まれ持った発達特性(発達障がい)などに対して薬物治療が有効なケースがあります。

2.発達特性に対するアプローチ

自分の発達特性や知的特性などを理解し、社会適応しやすい方法を学ぶことで改善していくアプローチです。(療育含む)

3.精神に対するアプローチ

自分の精神的な特性やパーソナリティを理解し、扱いやすくできるようにしていくアプローチです。(心理カウンセリングや心理技法)

基本的な対応のスタンス


支援する人は、

  • 受容的
  • 共感的

な関りをベースとして、「信頼関係を築く」ことが最優先となります。

信頼関係を構築できたら少しずつ人への信頼感や肯定感を取り戻しつつ、自分の課題に向き合っていく流れをサポートしていきます。

支援に関わるハンドブックが策定されています。ご家族も含めてお読みいただくと参考になるところもあると思います。

ひきこもり支援ハンドブック~寄り添うための羅針盤~

名古屋市の引きこもり相談とサポート体制


ひきこもり地域支援センターは市内に2か所あります。相談は無料で予約制です。

対象は名古屋市在住の方です。

①名古屋市ひきこもり地域支援センター

住所 名古屋市中村区名楽町4丁目7-18(精神保健福祉センターここらぼ内)

相談電話番号 052-483-2077

開設日時 月曜日から金曜日午前8時45分から午後5時15分まで(祝休日及び年末年始を除きます)

②名古屋市ひきこもり地域支援センター金山

住所 名古屋市中区伊勢山2丁目9-6 RUEFU+6 4階

相談電話番号 052-228-3406

開設日時 月曜日から土曜日午前9時から午後5時まで(祝休日及び年末年始を除きます)ただし、水曜日は午前9時から午後8時まで

名古屋市ひきこもり地域支援センター金山についてはこちら(外部リンク)

LINE相談

アカウント名 名古屋市ひきこもり地域支援センター金山

LINE公式アカウント @hikikomori-nagoya

以下の二次元コードからもご登録いただけます。

ひきこもり地域支援センター金山LINE相談アカウントの二次元コード

相談できる日時

毎週水曜日午後5時から午後10時まで

毎週土曜日正午から午後5時まで

(注)祝休日及び年末年始を除きます。

居場所カフェ「かーむ」のご案内

「何をしてもいいし、何もしなくてもいい」気軽に参加できる緩やかな空間で、専門職も配置されており、気軽にご相談いただけます。

居場所カフェ「かーむ」 水曜日から土曜日 午後1時から午後6時まで(祝休日及び年末年始を除きます)

オンライン居場所 火曜日 午後1時から午後6時まで(祝休日及び年末年始を除きます)

住所 名古屋市中区伊勢山2丁目5-10 中埜金山ビル2F

アクセス 地下鉄東別院駅から徒歩3分 金山駅から徒歩7分

名古屋市にあるひきこもり相談やサポートをしているNPO


①名古屋市の引きこもりポータルサイトはご存じでしょうか?

そちらのサイトで検索されると地域の相談窓口やNPOさんの情報も閲覧できるかもしれません。

あなたが抱える困難を少しでも軽く 少しでも元気が出る相談を大切にしています – re🌱link

②NPO法人なでしこの会(引きこもる人の家族会)

〒467-0825 愛知県名古屋市瑞穂区柳ケ枝町1-22-7 TEL.052-882-1119

なでしこの会 紹介 – NPO法人なでしこの会

③特定⾮営利活動法⼈陽和
住所:名古屋市天⽩区
電話番号:052-893-9899

NPO法人陽和|若者のよりそい型自立支援|愛知

④オレンジの会 法人事務局・LAVITA
〒453-0014 名古屋市中村区則武1-24-23
TEL: 052-452-2536 MAIL: nagoya@orange-net.info
※見学の際は電話・メールで事前予約をお願いします。

オレンジの会|愛知県名古屋市のNPO法人|ひきこもり支援・就労継続支援B型事業所 – 愛知県名古屋市の名古屋駅西に拠点をおく特定非営利法人オレンジの会は、ひきこもり・障害・貧困をはじめとする社会的孤立状態に置かれた人たちの支援を行っています。地域で「孤立」する人が「つながり」を求められるよう、仲間と共に日々の活動に力を注いでいます。

なぜひきこもりになったか?引きこもりの原因から考える


おこさまが引きこもり気味、ひきこもることになった要因や原因には何があるでしょうか?

  • いじめ
  • からかい
  • 自信の喪失
  • 勉強についていけない
  • 無気力
  • 適応障害
  • 不安や恐怖感情
  • パニック
  • うつ(抑うつ)
  • プレッシャー
  • 強迫性障がい
  • パーソナリティー障がい
  • 発達障がい
  • 知的障がいや境界知能
  • コミュニケーションがうまくできない
  • ソーシャルスキルが少ない、うまく扱えない
  • ストレスの処理が難しい
  • 自分を責めすぎる
  • HSP(HSC)※繊細で傷つきやすい
  • 人の目を気にし過ぎる
  • プライドが高い
  • 負ける事や失敗がうまくできない
  • 統合失調症
  • 対人恐怖
  • 妄想性障がい
  • 緘黙
  • 集団の苦手さ
  • 学校恐怖
  • 友達がいない
  • 恥をかく経験
  • トラウマ

人によっていろいろな理由があるかもしれません。

  • これ以上傷付きたくない
  • これ以上外に出ることは危険だ

と自分で意識できて認知ができているケースもあれば、身体の防衛反応のように外へ出れなくなることもあります。

少しずつ外に出れるように練習していくのも大切ですが、この外に出れない、ひきこもりの原因や要因となった問題をなんとかしなければ、再度傷付き、またひきこもることになっては本末転倒です。

どこにポイントがあるかは、人によって異なりますが、自分の心理的な課題や障がい、症状に向き合い、うまく扱える方法を学ぶ時期として引きこもり状態を活用していくことが大切かと思います。

あの時向き合ってよかった、といえる状態が理想ですね。

ただ現代では、脳の報酬系を麻薬並みに気持ちよくさせるゲームや動画が増えています。

そういった報酬系を脳が欲するあまり、引きこもりを助長させてしまうことも少なくありません。

この点も現代の難しさ、引きこもり対応の難しさを生んでいます。

どのような影響があるか、どのような活用がよいのかを、信頼関係ができて、少しずつ学び、活用できるように促していきます。

ひきこもる子供と家族


引きこもる子供への理解

これがファーストステップになるでしょう。

大人の感覚や親であってもなかなか理解できないこともあります。

その点を一緒に考え、理解を広げていくことができれば、ひきこもりへの理解も深まっていきます。

今見えている範囲以外のものも見え始め、見る目が変わります。

見る目が変わると不思議なもので、相手にもその認識が伝わったりします。

これはニューロセプションという新しい概念ですが、不思議と人は安全な空間を感じやすくなります。

ひきこもりは一度安全な場所にひきこもり、扉を閉めるので、安全領域が広がると扉が開く可能性が高まります。

そうやって少しずつ安全で動きやすい場所を広げながら、以前やっていた行動やかかわりが少しずつ増えるかもしれません。

当人のこころが防衛反応でがちがちになっている場合はスムーズにいきません。

そのガチガチも理由があります。

それを理解して一歩ずつ一緒に進みます。

ひきこもり状態から少しずつ人への信頼が回復し、防衛しなくても良いという感覚が少しずつでてくると、自己理解する余裕も出てくるかもしれません。

理解すればするほど、苦しみのひもがほどけ、無駄な力みがとれ、自然体に近づきます。

そこから自分の必要な課題に向き合い、必要なスキルを得て、心理的にレベルアップして、それでようやくすこしずつ世の中に出る練習をします。

それが当施設の考えです。

ひきこもりを人間としてのレベルアップの時期としてとらえています。

そのまま進むと危険だと思ったから引きこもったので、ひきこもって練習すればいいのです。

逃げたり、回避することも人生には大切な時があります。

人は失敗から多くを学びます。

ご家族もお子様への理解を通して、かかわり方を学んだり、どこまでやってあげて、どこから子供自身でやるかを学ぶ機会にもなるかもしれません。

みんなで一緒に学ぶ機会にできるといいですね。

当施設のひきこもりサポートの特徴


公認心理師のしらいしが担当させていただきます。

  • 個人セッション10000件以上
  • 発達障がい・知的障がい支援の経験多数
  • ABA/療育が行える
  • 行動療法と認知療法の両方を技法として持っている
  • 保護者支援をたくさん行ってきた経験
  • こどもが伸びる関りとそうではない関りへの理解
  • 家族療法を行う
  • ひきこもり当事者・家族への理解と共感がある
  • スモールステップで相手が何を求めて嫌がるかの理解
  • 安全領域の作り方指導
  • 心理的問題の解決法が多数ある
  • 発達特性や心理特性の扱い方を一緒に考えることができる
  • 「とても楽しい」といった受けた方の感想がよくあります

などが特徴になるかもしれません。

関係機関とも連携を行いながら情報共有も行うことができます。

名古屋市で行っている「ひきこもり相談とカウンセリング」


しらいし先生
しらいし先生

最後までお読みいただき、ありがとうございました!!

基本的なご利用料金は「個別セッション(約55分フィードバック含む)6000円」になります。

場所は愛知県名古屋市昭和区川名です。詳しくはこちらへ「アクセス」

当施設の詳しい特徴や方針についてはこちらへ

空き状況は変動しますが、目安としてはトップページ後半に載せています。

ご予約とお問い合わせはこちらへ