名古屋こどもカウンセリングとSST教室では、個別を主としながら「小集団」での療育やSSTも同様に大切にしております。
※SSTとはソーシャルスキルトレーニングの略名で、対人関係スキルの獲得を目指すものです。
この2つが前輪と後輪になって相乗効果を生みます。
ここでは個別との違いやコンセプトをこの記事では説明していきたいと思います。

いろいろなご縁ができるといいですね(^▽^)/
個別とはどんなものですか?
「個別」とは1対1のセッションであり、先生とお子様の2人しかいない状況において必要な心理セッションや療育、SST、ストレスマネジメントを学ぶことができます。
1対1ですので、慣れるまでは不安や緊張を感じることもあるかもしれませんが、慣れてくれば心理的な安全性を感じながら自分を表現しやすいところが良いところです。
また先生に自分の良いところもそうではないところの様々を受け入れてもらいながら対話することもなかなか日常生活ではないかもしれません。
課題やセッション内容もお子様に特化したものを提供できるため、自分だけのオーダーメードで行えます。
そのため
- 自己肯定感や自尊心、自信、自己効力感をはぐくむ
- 他者への信頼感や自分への信頼感を取り戻す
- 必要な発達課題の抜けや補いができる
- 身体、心理、行動のバランスを個別で見立てて、支援できる
- 短所の改善、長所をさらに伸ばす
- ストレスマネジメントや対処法の獲得
- なぜ生きるのか?どのように生きたいのか?といった深いテーマも行える
- なぜ働くのか?どのような将来にしたいか?も一緒に考えられる
- なぜその問題が起きていたかの謎が解ける。理解してうまく扱う。個性化
などの土台を行うことができます。
もちろんSSTや人とのかかわりの練習は個別でもできます。
個別でやったほうが良い場合もありますし、ある程度たってきたら小集団で実践していくこともよいかもしれません。
最初は先生との信頼関係や教室になれるためにも基本的には、「個別」からスタートしていただいております。
「小集団」ってどんなものですか?
小集団とは、10人以上の大きな集団とは異なり、2-5名程度の小さな集団のことです。
お子様が二人になると、1対1の先生との関係とは異なります。子供同士の関係性の基本になります。
またもう一人増えると、子供同士の中では三者の関係性になります。
もう一人増えると2対2が二つできますし、4人という単位にもなれます。
このように人数によって関係性の練習ができます。
ただ6人以上になると
- 統制がとりにくくなる
- 課題の設定の一致が難しくなる
- こどもたちの心理的安全性の確保に時間がかかる
- 仲間意識が薄れる
- 課題の効果事態に懸念点が生まれる
などの理由において5名までの小集団で行うことにしております。
※これは先生が一人で対応するという点での考えです。先生2人体制になれば7-8名程度になる可能性もあります。
小集団での療育をたくさん経験してきておりますが、とっても目を輝かせて、課題に取り組んでくれる様子をたくさん見てきました。
そういった経験をたくさん積んでほしいと思います。
ほぼ同じメンバーで行いますので仲間意識が芽生えやすいですし、相手の長所や短所、キャラクターも理解しやすいですし、理解しあえる関係を目指します。
お互いの違いの理解、受容や許容、尊重、ともに楽しむ方法を学ぶことができます。
学校でも習い事でも、なかなかつくれない、お互いを高めあえる少人数のチームがたくさんできたらと思います。
心理的な安全性が確保されたうえで、
- 協力する
- ともに感じる楽しさ
- お互いへの配慮とサポート
- ともに成長していくことに貢献する
- 活動を通して成長していく喜び(こどもからしたらレベルアップという感覚)
- 指示を聞く、指示通り動く
- ルールを守る、役割に全うする
- 社会性を育てる
- 集団に対応できるこころとスキルを獲得する
- ともに協力する精神とチームを活かす連携を学ぶ
- 人へのポジティブなとらえ方と対応を学ぶ
- 自分の世界と他者の世界の違いを理解する
- 自分の意見を主張し、相手との折衝ができる
- 意見の出し合いやディスカッションができる
- 発表スキルや自己主張スキルの獲得(制御も含め)
- 負けることができる力を育て、同時に悔しさをばねにする力も伸ばす
- 失敗に対する価値観を育て、挑戦する精神を作る
- ストレス対処法やマネジメントをチームで行う
- 自分たちの世界を抜けて家族や社会に貢献できることを考える
などいろいろな学びを提供していく予定です。
これからの時代を生きていくための社会性のスキルをたくさん学ぶことができます。
生き抜く強さと同時に「チームに貢献できる精神」も育てていくことになります。
またここで会ったお友達が「生涯の友」のようになってほしい想いも少しあります。
それはお金で作れるものでもありませんし、なかなか作ろうと思ってもできないものです。
小集団療育・小集団SSTの内容
小集団での療育やSSTの内容は非常に多くあります。
既存のスキル獲得もあれば、当教室オリジナルの療育やSSTスキルもたくさんあります。
SSTだけで言うと少し学術的ですが、
1.ルール理解・遵守スキル(ルールを理解して守る)
2.役割遂行スキル(役割を理解して実行できる)
3.状況理解スキル(状況を理解して、その場に合った適切な行動を行う)
4.聞き取りスキル(相手に注目して話を理解する)
5.表現スキル(このパートは奥が深く、突き詰めると誰でもより豊かにできる)
6.質問・回答スキル(会話のやり取りやキャッチボール)
7.話し合いスキル(意見開示・討論・結論をグループで出す)
8.会話スキル(相手の要望を加味した会話)
9.表現認知スキル(表情の読み取り)
10.ジェスチャースキル(ジェスチャーを読み取る、活用する)
11.身体感覚スキル(相手の動きに合わせる)
12.自己感情理解スキル(じぶんのきもちを理解する、感情の言語化)
13.他者感情理解スキル(相手のきもちを理解する、自分だったらという仮定)
14.共感スキル(相手の気持ちを感じる、尊重する)
15.自己認知スキル(自分という人間のさまざまな理解)
16.他者認知スキル(相手の好みや嫌いなこと、関心に注目できる)
17.自己‐他者認知スキル(相手と自分の共通点や相違点の理解)
などがあります。
これ以外にも療育的なスキルがたくさんあります。
情報が多くなってしまうので割愛しますが、お子さまの習得してほしいスキルを学べると考えていただいてよいかと思います。
座学で学ぶだけでなく、
- ロールプレイ(実際に場面を想定して疑似体験をする)
- ディスカッション(1つのテーマについて話し合う)
- ゲーム(実際に遊びながら学んでいく)
といった実戦形式で練習を行うことができるように設計していきます。
悪かったところばかりに注目するのではなく、できたところや良かったところをたくさん見ていくことも重要です。
またすぐにスキルが習得できなくても、挑戦したことに意義を持って、少しずつできたところを見ていきます。
そのためにも指導員から「適切なポジティブなフィードバック」が得られることが大切です。
小集団で最も大切なことは、「成功体験をたくさん積むこと」です。
できるだけたくさん成功する
うまくできた!!をたくさん感じる
自分もできるかも!という気持ちが出る
実際にできてうれしい
「なんで前はあんなにできなかったんだろう」
こんな流れがたくさんできるようにトレーニングを組んでいきます。
逆にいうと、「できるだけ失敗しない仕組み」が必要であるともいえます。
どこまでお子様のソーシャルスキルが開花するかはトレーニング次第というところもありますが、
・お子さまが実際の場面での使いやすさ(使ってみようと思う、使えるようになる)
・お子さまのソーシャル(社会性)への興味(興味をもたせる)
・楽しいという感覚
の影響を受けます。
この3つの領域に対してアプローチしていくことも大切です。
小集団はいつやっていて、誰が受けられますか?
現在のところ小集団は、
- 平日の17:00~18:00
- 土日時間未定 ※土日とは第1・3日曜日と第2・4土曜日です。希望者の多い時間帯に小集団を行う予定。
を検討しております。
- 持っている課題が似ている
- 特性やキャラクターが似ている
- 将来のやりたい仕事が似ている
- 相性が良い
- お互いが密接になることで生まれる相乗効果
- 予定が合う(参加できる日時の一致)
- 興味や嗜好性の一致
- 年齢が近い
- 発達的・能力的な親近感
- 獲得したいスキルや目的が似ている
などを考慮してチームを組んでいきます。
小集団での療育やSST(ソーシャルスキルトレーニング)は誰が受けられるのでしょうか?
基本的には「幼児から20歳くらいまで」なら誰でも受けられます。
- 発達障がいのお子さま
- 境界知能や軽度知的のお子さま
- グレーゾーンのお子さま
- HSP(HSC)のお子さま※繊細さの特性をお持ちの方
- 愛着特性のある方(診断があれば愛着障がい)
- 感情コントロールが難しいお子さま
- 発表や自己主張が苦手なお子さま
- 不登校やひきこもり
- 身体症状でお悩みのお子さま
- 特に障がいや症状がないお子さま
- ストレスマネジメントを学びたい方
- ソーシャルスキルを鍛えたい方
- 対人関係のコツを学びたい方
- 発表やディスカッションスキルを学びたい方
- 性格的特性が強い方
- 特殊な個性をお持ちの方
- 将来に向けて人間力を鍛えたい方
- チームで活躍できるスキルを獲得したい方
- お友達や仲の良い人間関係を作りたい方
などさまざまなご状況や目的があると思います。
その目的を達成していくため、目的を達成できるスキルを獲得するために小集団があります。
個別を卒業して小集団で行う方もいれば、同時並行で進めていくほうが良い方もいるかもしれません。
そのあたりは直接お聞きください。
小集団療育の値段と支払方法
個別は、1回55分6000円(保護者様のフィードバック時間含む)になります。
小集団は、1回55分4000円になります。
次の時間の利用者様のこともありますので小集団セッションは約50分、5分でお子さまが保護者様と帰宅できますようにお迎えのご協力をお願いしたいと考えております。
一時的に道路で停車することになるかもしれませんのでご協力いただければ幸いです。(近所のスーパーヤマナカに駐車後、お買い物をして徒歩でお迎えの方もいます)
現金でのお支払いは月謝袋にて一回ごとに現金でお願いします。(月謝袋はこちらで用意します)
月末にまとめてお支払いしたい方はオンライン決済でも構いません。
1回ごとの現金払い、もしくは月末利用した回数分をオンライン決済するかはどちらかをお選びください。

※決済は個別セッション(1対1)は「個別」、小集団参加の方は「小集団」を必要個数決済ください。
2~5名の保護者様には口頭で簡単なフィードバックさせていただき、必要に応じて公式LINEからメールでフィードバックさせていただきます。

最近困っていることや課題などを手厚くサポートできますよ
名古屋市で行っている小集団療育・小集団SST
最後までお読みいただきありがとうございます。
場所は愛知県名古屋市昭和区川名です。詳しくはこちらへ「アクセス」
空き状況は変動しますが、目安としてはトップページ後半に載せています。